ノーリフティングケアとは、利用者さまを「持ち上げない」「抱え上げない」「引きずらない」をモットーに、スライディングボードや介助リフトといった機器を活用するケアのことです。

今回は「ムーブボード」を紹介していきたいと思います。ムーブボードの用途としては、ベッドから車イスへの移乗介助の際に使用できます。※移乗介助とは「利用者さまがベッドから車イスに移るのを介護職員がお手伝いすること」です。

普段から腰痛持ちである介護職員が実際にムーブボードを使用して移乗介助を行ってみました。

ベッドから車イスへの移乗介助の様子です。ムーブボードを手前の車イスにスライドすると簡単に移乗が行えます。

【ムーブボードを使用してみて】

利用者さまを持ち上げたり、抱え上げたりして移乗介助をすると、腰や肩、腕などを痛め、疲労が常に溜まってしまう状況でしたが、ムーブボードを使用しての移乗介助では、操作方法を理解した上で安全に使用することができ、腰の痛みを感じることなく、スムーズに移乗介助をすることができました。

ムーブボードは、利用者さまの移乗を安全に行うことができます。特に、看護・介護をする方の腰への負担を軽減することができ、コンパクトに折りたため、手軽に持ち運びができます。

ノーリフティングケア　BioLabでは「職員の腰痛罹患率0％」と、より働きやすい環境作りを実現していく為に今後も様々な取り組みに挑戦していき、安心・安全に使用できるよう、研修や練習を積み重ねております。

地域密着型特別養護老人ホームはなわあいの　介護福祉士　近藤元樹